blogのロゴをデザインするのにドット絵編集ソフトではなく、毛筆描画ソフト(Windows環境)を試してみたよ
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最終更新日:2015/04/19
blog構築, windows software
独自ドメインも取得して、レンタルサーバと契約し、WordPressに観やすいテーマであるStinger3を導入したは良いものの、デフォルトのロゴのまま運用するわけにもいきません。画像編集ツールを使い慣れていないぬるたばマスター(当サイトというかblog管理人)がロゴを制作していくまでの悪戦苦闘と試行錯誤をまとめました。
まえがき
blogのカッチョいいロゴを作りたい !
blog管理人はPC歴こそ(無駄に)長いものの、絵心もなく、デザイン関連職の方なら使いこなしているであろうAdobe製品はもっぱらAcrobat中心でpdf関連ばかり、illustratorやPhotoshopよりもLatexが馴染む人間なのです…。しかしここは一念発起して画像編集に手を出さねばならないな…しかしどうしよう。
偶然ですが、ばぐちゃんさんという方が運営するHIMAZINESというサイト(艦これ関連のpageをあさっていてたどり着いたのですが)で紹介されているEDGE(takabo software謹製)というドット絵編集ツールを試してみました。
素人がドット絵を描くのは難し過ぎた
EDGEはとても素晴らしいドット絵編集ツールだというのは物凄くわかります。わかるんですが…使いこなすにはとても訓練されていないとダメだということを痛感したのです。
今の私には一刻も早くblogのコンテンツ制作をやっていきたいという気持ちで一杯なので、ちゃんとしたドット絵描画・編集の訓練を受けている時間が不足しており、EDGEの使用はひとまず断念します。しかしドット絵編集ツールを使いこなしたいという思いはとても強く、断念したくありません。
というのも今から数十年前、中学生時代に遊んでいたPC-9801のゲーム、Wizardry Bane of the Cosmic Forgeの日本語版にはキャラクターの顔グラフィックを編集するためのドット絵編集ツールがおまけで付属しており、攻略本ではプロっぽい方が見事にカスタマイズしたおした顔グラでプレイされていたのですが、自分はドット絵を編集する作業のつらさに耐えられず、デフォルトの顔グラ絵で遊ばざるを得なかったという思い出があるからです。
ですので、後日ちゃんとした訓練をうけてEDGEの使い方に慣れてバリバリドット絵を描けたら良いなとは思います。
筆のようなものでサラサラっと題字を書いてロゴにしたい、なのです
考えてみれば、私は絵を描くこと自体が不得手なわけです。
楽をするために本格的な画像編集ツールを使わずにカッコいいロゴを制作するにはどうするか。筆です。毛筆の筆的なものでちゃちゃっとカッコいい揮毫っぽいものを仕上げてロゴの代替物してしまえばよいのです。
和風っぽいロゴにしたいので手書きっぽさ、且つ毛筆っぽさを出せるようなツールを探さねば。
Windows PC環境で試せるお習字(毛筆)ソフト色々
“習字ソフト”でInternetでG先生やB先生で検索してみると色々と出てきましたが…どうやらweb上のflashアプリケーションでお遊びできる「習字ソフト」が増えてきて、PCにinstallして使うタイプは減っていく流れっぽい。Adobe製品のpluginっぽいものもありましたが…。
以下Windows環境で動作するものを紹介してきます。スクリーンショットはWindows 8.1 Pro環境下におけるものです。
デジタル書道ソフト Shodow (Inoさん作)
作者サイト: http://www.serendip.ws/
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良い部分
- 価格は無料
- 今は亡きBorlandのDelphiというRapid Application Development Toolで作られたもので、古い感じがするが64bitのWindows 8.1 Proで問題なく動作した。
- 機能をぐっと絞り込んであり、どんな画像編集tool音痴でも使用法が分からないということはない。
悪い部分
- OS付属の普通のペイントツールで同じことはできなかったっけ ?
- 保存形式はBMPとJPEGのみ対応。
- 止め、撥ね、はらいのコツがわかりにくい。
- あまり筆らしさが感じられない。
- Version 0.1で開発がstopしている。
デジタル書道ソフト Shodow2 (Web版 Inoさん作)
Firefox3,Safari,Google Chrome,Operaで動作する。
作者サイト: http://www.serendip.ws/
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良い部分
- 価格は無料
- PCにインストールしなくても使用可
- 黒と赤の2色対応
- 色の濃さがきちっと表現できている
- webの事実上の標準規格であるPNG形式で保存可能
悪い部分
- ローカルPCにinstallして使うものではないので、作者サーバーが落ちていたら使えない。
欠点のことを考慮してもshodou1に比べると格段にパワーアップしており、慣れてくれば良い習字も書けそうである。
マウスで書 (松本 政和さん作)
http://www.vector.co.jp/soft/win95/art/se465681.html
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良い部分
- 価格は無料
- HSP(Hot Soup Programming)という簡易言語で作られたものだが64bitのWindows 8.1 Proで問題なく動作した。
- 見ただけで素人でも理解可能なUser Interfaceづくりをしている。
- 捺印や額縁などの面白い遊び心の機能もある。
- 筆につけた墨汁が薄れていく様子などを疑似的に再現
悪い部分
- HSPで作られているので、同時に起動している他のwindowsアプリケーションと干渉している恐れがある。他のアプリケーションを操作している際に、「マウスで書」の設定が変わったりする。
- HSPで作られているので、64bit環境でこれからも互換性を保ち続けるかどうかわからない
- Readmeに記載されている作者HPが既にデットリンクである。作者のサポートを受けることはほぼ絶望的。
EXPRESII Lite for Windows (Public Preview)
習字ソフトというよりも「東洋の毛筆で可能なこと全般」に挑戦していくソフトというか描画エンジンですね。作者はComputer Scienceの研究者っぽい ?
公式のサンプル動画
「海上護衛」を書いてみた様子。
良い部分
- 製作者は東洋風水彩画だけでなく、コンピュータにも詳しそうなので、更なる機能向上が期待できる。
- 他のツールよりも東洋風の筆を疑似的に再現しようという試みが深く、専用のエンジンを3つも独自開発して使用している。
悪い部分
- 無料登録 or 寄付して登録しないと機能制限がある。(PC・インターネット初心者にはきつい)
- そこそこ高速なVGAカード(Intel HD3000 以上)が必要
- 凡百の画像編集ツールなどよりは遥かに動作が重い
- マウスだけでもいじれるけれども、使いこなすにはペンタブが必須か
EXPRESII for Windows (Closed-Beta)
公式のサンプル動画
良い部分 (blog管理人はまだ試していません)
- 多色筆だけでなく、グラデーションを効かせた筆が使える
- マルチレイヤー対応
- 習字だけでなく東洋風水彩画全般を描くことができる。
悪い部分 (blog管理人はまだ試していません)
- 未だClosed Betaの最中なのでそれほど安定はしていない
- 高速なGPUを搭載したごっついNvidiaやAMDのビデオカード(Nvidia GT640, GT730, AMD R7 250, HD 7730 or HD 7750 あたり)が必要
- 大量にメモリを消費する
- 重めの海外PCゲームが動くようなPC環境でないとつらい (貧弱ノートPCでは無理)
[番外編] Windows 8.1付属の「ペイント」(水彩ブラシ)
ブラシの設定を「水彩ブラシ」にしてやることでそれっぽい効果のものができる。
良い部分
- installや面倒な設定など一切不要
- 汎用ペイントソフトなのでお絵描きに繋ぎやすい
悪い部分
- 漢字の揮毫には向かない
- AdobeのソフトやGIMPに比べれば機能はシンプルだが、お絵描きしてこなかったおじさんには多機能すぎてつらい。
まとめ
使いこなすには相当時間がかかるし、ペンタブが無いと潜在能力を引き出すないが、どうせしっかりしたものを作るならEXPRESII Lite for Windowsがお勧め。
Windows 8.1のペイントも標準付属のソフトウェアにしては良くできていたので、私のような「画像加工とかよくわからないおじさん」はとりあえずこれで鍛えるべし。
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